世代から世代へ。自然や生き物についての知識を伝えるだけでなく、地域の暮らしと自然の関わりや、地域への思いを地域の中でしっかりと受け継ぐことを目標としています。

美しいサンゴ礁と豊かな自然に囲まれた白保。世界的に貴重なサンゴ礁の海のすぐそばに位置していますが、意外なことに白保の子どもの多くは、サンゴ礁の自然に触れる機会が少なく、また、世界最大級のアオサンゴの群集を見ることなく大人になってしまいます。

この環境教育は白保の子どもに普段当たり前にある自然環境に親しみ、その魅力に気づいてもらおうという所からスタートしています。石垣島には高校までしかありません。高校を卒業して島を出た子供たちが違う地域を見たときに、故郷の自然の素晴らしさを再確認し、守り続けたいと思ってくれる、そんな環境教育ができたらと思っています。

また、白保の青年や大人が子どもに指導することで、自然や生き物についての知識を伝えるだけでなく、地域の暮らしと自然の関わりや、地域への思いを世代から世代へ、地域の中でしっかりと受け継ぐことを目標としています。「あの頃は綺麗だった」ではなく、世代間を越えて、ずっとずっと綺麗で豊かな自然があり続ける。子どもへの教育を通して、そんな白保の環境保全ができることを目指しています。

実施内容

1. 白保小学校・白保中学校の総合的な学習の時間と連携した環境教育

  • サンゴに関するレクチャー
  • コーラルウォッチ(サンゴの健康状態の観察)
  • 白保の海でのシュノーケルでのサンゴの観察
  • サンゴ礁保全のためのグリーンベルトに植える月桃の苗づくり
  • 白保サンゴ礁の海底の赤土堆積量調査
  • 白保サンゴ礁に流れ込む轟川の水質調査
  • 伝統的定置漁具「海垣(インカチ)」漁の体験

2. しらほこどもクラブ

しらほこどもクラブは、総合的な学習の時間の中でサンゴや自然に関心を持った子どもに、より多くの体験機会を提供するために、WWFジャパンが2006年にスタートしたものです。

白保小学校5年生から白保中学校3年 生の児童・生徒を対象として、島の自然や文化体験を行なっています。この活動は、白保地域の人々が運営に参加することで、島人の自然感やそれらを利用する知恵や技を受け継ぐことも目的としています。そのために、地域のおじいやおばあ達から、昔遊びや、アダンの葉を 使った工作、凧作りなど様々なことを教えてもらっています。

2011年からは、WWFジャパンが白保の持続可能な地域づくりのために協定を結んでいる沖縄大学こども文化学科・盛口満研究室の協力の下で、「やまんぐぅキャンプ」を 9月に開催しています。このキャンプでは、白保の自然体験に加えて、沖縄大学の学生による自然や生き物をテーマとした授業を行なっています。

NPO夏花では、2013年より、しらほこどもクラブの運営に参加し、WWFジャパンや沖縄大学と協働で、その運営を行なっています。今後、ノウハウや経験を積むことで、しらほこどもクラブを、NPO夏花の事業として引き継いでいくこととしています。しらほこどもクラブでの経験をもとに、NPO夏花の環境学習プログラムの充実を図ることとしています。

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