NPO夏花では、白保海域におけるサンゴ礁の状態を把握する為にSPSS法と言われる手法で、年4回、海底の赤土堆積量を測定しています。海底に沈殿する赤土の量に応じて、ランクを9段階にわけて海底の状況を判断します。ランク5bからサンゴに悪影響が現れはじめ、ランク6以上からは明らかに人為的な赤土等の流出による汚染とされています。
 
調査ではランク6や7といった数値も出ており、海域内のサンゴ礁環境が決して健全とは言えない状況であることが分かっています。調査により海域の状況を把握するだけでなく、調査結果を公表するなどして赤土流出防止対策を訴えるなど、今後もサンゴ礁環境改善のための継続的な調査が必要とされています。

 [ランク5b以上] サンゴに悪影響が現れる
 [ランク6以上]    明らかな人間活動の影響
  ▶︎ランクについての詳細はこちら

【2025年10月 秋季】
最大値はD-1の35.5kg/m3。最小値はE-3の0.4kg/m3。北側はEとF辺りが透明度が高かった。E-1でも海底が見えた。南側はW-1の砂にヘドロ臭があり、XYZは浜寄りで砂が少ない。X-3は船上から見てもキレイだった。夏~秋の期間の降水量は177.5mm(盛山観測所)。昨年の降水量より少ない。

【2025年7月 夏季】
最大値はG-1の208.3kg/m3。最小値はE-3とF-3の2.1kg/m3。北側はE-1では何も見えないほど濁っていた。南側はY辺りにウミガメがたくさんいた。春~夏の期間の降水量は556.5mm。昨年の降水量よりわずかに少ない。1日の降水量MAXは5/10日の124.5mm。

【2025年4月 春季】
最大値はD-1とD-1の50.1kg/m3。北側はF-1とG-1で白濁りが目立った。轟川河口と河口南側は堆積量が多い。南側は浜寄りは濁っていたが、集落前は比較的透明度が良かった。沖の方はキレイだった。

【2025年2月 冬季】
最大値はF-1の83.3kg/m3。最小値はE-3の0.4kg/m3。北側の浜寄りは汚く見え、海藻(コケイバラ)が例年より多く見られた。南側はいつもよりキレイで流れがあった。

【2024年11月 秋季】
最大値はE-1の114.4kg/m3。最小値はE-3の0.7kg/m3。北側は浜寄りもそこまで濁りは見えなかった。河口域も船上から海底が見えた。南側は透明度は良かった。白濁りも無かった。

【2024年9月 夏季】
最大値はE-1の97.0kg/m3。北側はの浜辺は汚く見え、海藻(コケイバラ)が例年より多く見られた。南側はいつもより綺麗で流れがあった。春~夏の期間の降水量は1108.5mm。昨年の降水量より約5倍ほど多い。

【2024年4月 春季】
最大値はG-1の250.6kg/m3。北側はF-1とE-1が汚く、水温が高かった。E-2が二層になっていた。南側は全般的にクリアな所が無かった。浅瀬は砂が少なかった。冬~春の期間の降水量は346.5mm。

【2024年1月 冬季】
最大値はG-1の100.3kg/m3。北側は全体的にキレイだった。アマモやアーサーのような海藻が生えていた。南側は、Z地点はみどりがかりキレイではなく、Y2は白濁りしていた。秋~冬の期間の降水量は218.5mmで昨年の降水量より1/4程度少ない。

【2023年10月 秋季】
 最大値はG-1の56.7kg/m3。北側は浜端が思っていたよりもキレイだった。数値と適合している。南側も比較的キレイだった。浜端の水温が低く感じた。夏~秋の期間の降水量は588mm。

【2023年7月 夏季】
最大値はG-1の62.5kg/m3。北側は白濁りしていた。C-1、D-1に砂が少なく採取が難しい。南側は冬の調査よりは濁っていたが、見た目とは反比例的に数値は悪くなかった。冬~春の期間の降水量は259mm。昨年の降水量より約140㎜程少ない。

【2023年4月 春季】
最大値はE-1の85.7kg/m3。北側は、E・F・Gの浜側が冬に比べると濁っていた。C-3は透明度が高く感じたがランクはそうでもなかった。南側は全体的にきれいに見えたが、Wの区間が前回よりランクは下がった。藻は少なかった。冬~春の期間の降水量は204mm。

【2023年2月 冬季】
最大値はE-1の234.8kg/m3。北側は、それほど濁りが無く、データよりもきれいに見えた。藻は少なかった。海垣の辺りが濁っているように見えた。E-2でサンゴが死んで藻がついていた。南側は、全体的に透明度が高く、ランク3の箇所は過去に見た中で一番きれいかもしれない。秋~冬の期間の降水量は880.5mm。

【2022年10月 秋季】
最大値はE-1の60.1 kg/m3。北側は少し濁りがあり、轟川河口の濁りはひどかった。南側は浅瀬に海藻が増え、濁りも強い。夏から秋の期間の降水量は659mmで前期と比べて260mm程多いが、リーフの切れ目から抜けた量も多かったと思われ、ランクはさほど変わらない。

【2022年7月 夏季】
C-1でサンゴの白化が見られ、C-2ではサンゴの淡色化が進んでいた。F-1、E-1は水の濁りは少なかった。E-3の透明度は以前より低く濁っていた。
南側は全体的に白く濁っていた。Z-3は濁っていたが、ランクは3であった。南西の風が入ってきている。春から夏の期間の降水量は398mm。

【2022年5月 春季】
最大値はE-1の116.4 kg/m3。北の浜側、中央は濁りが強く轟川河口が特に濁りがあった。 南のZとYは濁っていた。A-3より、W-3の方が透明度は高かったが、普段より濁っている感じがした。梅雨の時期であったため、全体的に濁りはあった。長雨だが、今は赤土が沈殿せずに舞っている状態の可能性がある。冬から春の期間の降水量は246mm。

【2022年2月 冬季】
最大値はE-1の112.4 kg/m3。今期の降水量は612mm。北側ではアマモの背が低い。またカメを見かけることが多くなった。C-3でもウミガメを発見。その他F-3で海藻繁茂が見られる。 河口域が濁っている。E-1は透明度1mもなかったが、赤土がうっすら堆積してる様子だった 。南側はY-2かX-2でチェーンみたいな海藻がついていた。

【2021年10月 秋季】
最大値はW-1の53.7kg/m3。今期の降水量は546.5mmだった。北の浜側は砂が舞って濁って見えた 。また沖側は綺麗に感じた。 前回が大雨の影響で悪すぎたけど、今回は標準的だったと思う。 南は全体的に濁っている気がした。風が強くて砂が舞っていたので白く濁って見えた。

【2021年7月 夏季】
最大値はG-1の114.4kg/m3。今期の降水量は383mm、2020年の春〜夏は902.5mmで約1/3だった。北側は浜に濁りがあった。バクテリアは少なく砂が綺麗になっている印象。轟川河口付近は船から海底が見えるほどの透明度だった。淡色化も見られなかった。C-3も綺麗だった。南側はサンゴの淡色化が見られ、バクテリアも多かった。レイシガイダマシ、エイが見られた。

【2021年4月 春季】
最大値はF-1の135.6kg/m3。F-1、G-3 と浜側が特に濁りが強かった。 ウミガメが多く見られた。南側のZ-3は海藻が浮遊していた。Z、Y、Xの浜側は砂が増えており濁りが少ない。X-1は綺麗だったがX-2は白濁りして海藻が多い。W-1も綺麗だったがW-2は白濁りが見られた。

【2021年1月 冬季】
最大値はG-1の65.2kg/m3。昨年、一昨年の冬季はとくに水温が高かった為、今回適温に感じた。1月上旬の気温が低かった影響も考えられる。 サンゴに魚藻、アーサーがたくさん絡まっていた。南側は通常砂が少ないが今回採取しやすかった。北側は前回よりも濁りが少なかった印象。 南側のZで6が出るなど、通年で一番透明度が高いはずの冬の調査としては予想より高い数値だった。しかしAラインは良い数値がでている。

【2020年10月 秋季】
最大値はG-1の62.5kg/m3。河口側は綺麗だったが、北側も南側も全体的に濁っていた。調査日前に風が強かった影響も考えられる。今後また台風予報が出ているので変化があると思われる。目視で感じるよりも数値が悪い印象。A2に悪い数値が出ている点が懸念される。

【2020年7月 夏季】 
最大値はF-1の518.6kg/m3。前回春の春季調査前に大雨、6月8日に50年に一度の大雨があった。北側は全体的に濁りが酷く、特にFは視界0であった。サンゴ村の前X-2は綺麗に見えたが数値的にそうではなかった。水温は高く、ミドリイシの白化が所々で見られた。6月中旬から下旬にかけて、ガイド中にサンゴに赤土が被っているのを確認。ただ、それによる白化見られていない。

【2020年5月 春季】
最大値はG-1の114.4kg北側は全体的に透明度が高く感じられた。2日前の大雨の影響がまだ出ていない可能性があり、沈殿するまでに時間差があると思われるが、海藻なども無く、例年の春と比べても透明度が高かった。南側は冬のデータと比べると数値が悪化している。水温は平年通り、亀も沢山見られた。全体的に冬に比べて数値が良かった。去年の春と比べてもかなり数値が良い結果となった。

【2020年1月 冬季】
最大値はG-1の62.5kg目視では透明度が高い印象だったが分析したデータとしては想像以上に悪い数字が出ていた。だが、例年の冬の調査と比較した場合には良い数字が出ている。今回冬の調査としては海水温は高めであった。今後の海水温の上昇によるサンゴへの影響が心配される。

降水量データ:盛山観測所

2014年以前のデータはWWFジャパンのHPでご覧いただけます。

底質中の懸濁物質含量と底質状況の関係
 © NPO NATSUPANA All Right Reserved